
最近、抜け毛が増えた気がする…



髪がパサついてまとまりにくい…
そんな悩みを抱えている40代女性の皆さん、実はその原因が“塩素”かもしれません。
私自身、美容歴20年以上・頭皮ケアとウイッグの専門家として多くのお客様の髪を見てきましたが、水道水の塩素による髪と頭皮へのダメージは、特に40代以降で顕著に表れやすいのです。
この記事では、塩素が与える影響、抜け毛との関係、そして日常でできる3つの対策とシャンプー術をわかりやすく解説します。
▶ なぜ水道水の塩素が抜け毛の原因になるのか?


1. 塩素は“酸化ストレス”の元凶
水道水には「残留塩素」が含まれています。これは雑菌の繁殖を防ぐ目的で含まれているものですが、実はこの塩素、髪や頭皮にとっては“酸化ストレス”の原因になります。
塩素が頭皮に触れると、
- 皮脂の酸化 → フケ・かゆみ・毛穴の詰まり
- 毛母細胞の弱体化 → 抜け毛・細毛の原因
- 髪のたんぱく質を破壊 → パサつき・枝毛
特に40代以降は、もともとの皮脂分泌やホルモンバランスが変わってくる時期。そこに塩素の刺激が加わると、頭皮環境の悪化→抜け毛増加という悪循環が起こりやすくなるのです。
2. “髪のキューティクル”も塩素で破壊される
髪の表面を守るキューティクルは、熱や薬剤に弱いだけでなく、塩素にも弱いという特性があります。
毎日シャワーで少しずつ塩素にさらされることで、以下のような変化が起こります:
- ツヤがなくなる
- 手触りがざらつく
- 色持ちが悪くなる(カラー退色)
特にカラーや白髪染めをしている方は、塩素の影響をより強く受けやすいです。
▶ 塩素による抜け毛を防ぐ!3つの簡単対策


1. シャワーヘッドを「塩素除去タイプ」に交換


もっとも手軽に塩素ダメージを防ぐ方法が、塩素除去機能つきシャワーヘッドの導入です。
ビタミンCや亜硫酸カルシウムを内蔵し、水道水中の塩素を中和する仕組みで、肌や髪にも優しくなります。
おすすめ価格帯:
・2,000円〜10,000円程度
2. 髪を守る“プレシャワーオイル”を活用
入浴前に乾いた髪に植物性オイル(ホホバオイル、アルガンオイルなど)を軽くなじませることで、塩素の侵入をブロックできます。
これはプールの塩素から髪を守るプロの技術でもあり、毎日の入浴にも応用可能です。
3. 入浴後の“pHケア”も忘れずに


塩素は弱酸性の皮膚をアルカリ寄りに傾けます。
アルカリ性に傾いた頭皮はバリア機能が低下し、乾燥や炎症を起こしやすくなります。
対策:シャンプー後に弱酸性のリンスやヘアトニックを使い、pHを中和することが重要です。
▶ 塩素除去シャワーヘッド 主要3モデル比較
商品名 | 除去方式 | 塩素除去率※1 | カートリッジ寿命 | 参考価格※2 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ビタミンCシャワーヘッド | ビタミンCタブレット (食品グレード) | 約99% | 約3ヵ月/1タブレット | 7,000〜9,000円 | ●肌当たりがやわらかい ●ワンタッチ交換式で手軽 ●ヘッドが軽量(約130g) |
クリアライフ CL‑Breeze | 亜硫酸カルシウム +活性炭フィルター | 約95% | 約4〜5ヵ月/1本 | 10,000〜13,000円 | ●カートリッジ式でコスパ◎ ●活性炭が残留臭もカット ●節水率40% |
ミラブルプラス C | 特殊中空糸+ビタミンC +ウルトラファインバブル | 約100% | 約1.5〜2ヵ月/1カプセル | 19,000〜23,000円 | ●毛穴洗浄バブルで頭皮ケア ●保温・保湿効果が高い ●やや重量感(約230g) |
※1:メーカーカタログ値。実使用条件により変動します。
※2:2025年7月オンライン平均価格。キャンペーンやポイント還元で変動あり。
🔍 失敗しない選び方のコツ
- コスト重視:カートリッジ寿命と価格をチェック(年間コストで比較)。
- 軽さ重視:ビタミンCタブレット型が◎。長時間のシャンプーでも腕が疲れにくい。
- 頭皮ケア重視:ファインバブル機能つきモデルを選ぶと毛穴洗浄力UP。
- 家族で使う:節水率の高いモデルを選ぶと水道代も節約。
▶ 正しいシャンプー術|40代の頭皮と髪にやさしく


1. 頭皮用のアミノ酸シャンプーを選ぶ
塩素で刺激を受けた頭皮には、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーが最適。
市販の高洗浄力シャンプー(ラウレス硫酸など)は避け、以下の表記があるものを選びましょう:
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
2. 泡立ては手でなく“泡ポンプ”を活用
頭皮をゴシゴシこすらないためにも、最初から泡で出るタイプのポンプを使うと刺激が激減します。
3. すすぎは「2分以上」「ぬるま湯」で
40℃を超える熱いお湯は頭皮の乾燥を助長します。
すすぎは37〜38℃で2分以上が目安です。
▶ あなたはどのタイプ?抜け毛セルフチェック
タイプ | 主なチェック項目(当てはまる数が多いほど可能性大) | 原因イメージ / おすすめ対策 |
---|---|---|
ホルモンバランス型 (更年期・産後) | □ 40〜50代で急にボリュームダウン □ 分け目が広がった気がする □ 頭皮が敏感・乾燥しやすい | 女性ホルモン低下による毛周期の乱れ。 → 大豆イソフラボン・ビタミンサプリ、 → 血流UPマッサージ、 → 医療相談も視野に |
ストレス型 | □ 円形〜コイン大の脱毛斑 □ 睡眠の質が悪い □ 肩こり・頭痛が慢性的 | 自律神経の乱れ→血行不良。 → 深呼吸・ストレッチ、 → 就寝1h前のスマホ断ち、 → 頭皮温熱ケア |
塩素・外的刺激型 | □ シャワー後すぐ頭皮が突っ張る □ カラー退色が早い・髪がゴワつく □ プール利用が多い/硬水地域 | 残留塩素・金属イオンで酸化ストレス。 → 塩素除去シャワー、 → 弱酸性シャンプー、 → ビタミンC導入 |
皮脂過剰型 | □ ベタつきとフケが同時に出る □ ニオイが夕方に強くなる □ 甘い物・脂っこい物が好き | 皮脂酸化+マラセチア菌増殖。 → サリチル酸シャンプー、 → 食事改善(糖質・油質カット)、 → 週1炭酸クレンジング |
栄養&生活習慣型 | □ 朝食を抜くことが多い □ 鉄分不足を指摘された □ 週2回以上の深夜就寝 | タンパク質・ミネラル不足と睡眠欠如。 → プロテイン20g/日、 → 鉄+亜鉛サプリ、 → 23時就寝ルール |
※セルフチェックは目安です。
症状が重い場合は皮膚科・美容皮膚科での診断をおすすめします。
🔍 チェック方法
各タイプで2つ以上当てはまれば“可能性大”。
複数タイプに該当する場合は最優先の生活習慣 or ケアから着手しましょう。
▶ まとめ|知らずに髪を傷めていた“塩素”から今すぐ卒業!
✔ 塩素は髪のたんぱく質を破壊し、頭皮の毛穴環境も悪化させる
✔ 毎日のシャワーでも塩素ダメージは蓄積
✔ 40代以降はとくに意識して「塩素対策+優しいシャンプー」を
美しい髪と健康な頭皮を守る第一歩は、「水の見直し」から。
ぜひ今日から、塩素と上手に付き合う暮らしをはじめてみてくださいね。
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