はじめに:そのヘアカラー、本当に安全ですか?
「カラーしたら頭皮がピリピリした…」「染めた後にかゆみが出る」そんな経験はありませんか?
美容師歴20年以上の私が日々お客様と接する中で、実はかなり多くの方が「ヘアカラーによる頭皮へのダメージ」を実感しているのが現実です。
今回は、ヘアカラーが頭皮にどんな負担を与えるのか、またその対策法を詳しく解説します。
ヘアカラーが頭皮に与える負担とは?

【1】薬剤による刺激
ヘアカラー剤には「ジアミン系染料(パラフェニレンジアミンなど)」や「アルカリ剤」「過酸化水素」など、化学成分が多く含まれています。
これらは色を定着させる役割を持ちますが、頭皮にとっては非常に強い刺激になります。
- バリア機能の弱い人はヒリヒリ・ピリピリと感じる
- 酸化染料によってかゆみやかぶれが起きる
- 継続的な使用で、アレルギーを引き起こす場合も
【2】頭皮の乾燥を招く

カラー後に頭皮が乾燥してフケのようなものが出る…という方も少なくありません。
- アルカリ性の薬剤が皮膚のpHバランスを崩す
- 頭皮の皮脂やうるおいが奪われる
- 結果的に乾燥から炎症、抜け毛へとつながることも
【3】毛根・毛母細胞へのダメージ

カラー剤は毛穴に入り込み、毛根付近にも影響を与える可能性があります。
- 毛母細胞が弱り、健康な髪が生えにくくなる
- 頻繁に染めると、髪のボリュームやハリが低下する
カラー時に特に注意すべき人

- 頭皮が敏感な人(赤みやかゆみが出やすい)
- アレルギー体質の人(皮膚科で診断されたことがある)
- 出産直後や体調不良中の人(免疫が弱まっている)
- 乾燥肌の人(カラー後のフケが多い傾向)
改善方法と対策

【1】施術前のパッチテストは必須
48時間前に必ずパッチテストを行うことで、アレルギー反応を事前に防ぐことができます。
- 二の腕などに薬剤を塗布→赤み・腫れが出ないか確認
- 特に初めてのカラー剤や別ブランドに切り替える際は注意
【2】頭皮保護オイル・クリームの使用
カラー施術前に「頭皮保護オイル」を塗布することで、直接的なダメージを軽減できます。
- 専用の保護クリームやオイルをカラー前に塗る
- 刺激を感じやすい前頭部や生え際に重点的に使用
お勧めの頭皮保護オイル
・美容室でも利用されている
・ミルボンは美容師さんが愛用するメーカー
【3】オーガニック・低刺激カラーを選ぶ
ジアミンフリーや植物由来成分のカラー剤を使用するのも効果的です。
- 香草カラー・ヘナ・ノンジアミンカラーなど
- ただし、色持ちや染まり具合に差があるため美容師と相談がベスト

【4】カラー後の正しいケア
カラー後は頭皮も非常にデリケートな状態。
- その日のうちに洗髪はせず、24時間は安静に
- シャンプーはアミノ酸系・弱酸性のものを選ぶ
- 保湿ローションや頭皮用化粧水でうるおい補給

美容室でカラーをした際、美容師さんのシャンプーが上手でない場合は、美容師さんに残っていると思われる部分を伝えしっかりとシャンプーしてもらいましょう!
【5】カラーの頻度を見直す
白髪が気になるからといって、2〜3週間ごとの頻度でのカラーは頭皮にとって負担大です。
- 最低でも4週間空ける
- 根元染めやぼかしテクニックで全体ダメージを減らす
実際のお客様の声(※体験談)
以前はカラーのたびにヒリヒリしていたのですが、頭皮保護オイルを使ってもらうようになってからはまったく気にならなくなりました(50代女性)
ノンジアミンのカラーに変えてから、カラー後のフケや乾燥が劇的に改善されました!(40代女性)
まとめ:ヘアカラーを安全に楽しむために
ヘアカラーはおしゃれを楽しむための素敵な手段ですが、頭皮にとっては少なからず刺激を伴います。
だからこそ「正しい知識と対策」で頭皮の健康を守りながらカラーを楽しむことが大切です。
お悩み相談も個別に行なっております。
【美容師のアドバイス】
- 少しでも異常を感じたら無理に続けない
- 美容師には正直に「過去の反応」や「体質」を伝える
- 頭皮ケアを日常に取り入れることでカラー後のダメージは大きく軽減されます
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頭皮の悩みを抱えるあなたにとって、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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